過去の成功例にとらわれない
成功はそのときだけ
FX取引の相場は常に変動しています。かつて勝った経験があると、その変動を冷静に見極められない場合もあります。その原因が、勝った経験です。この方法なら自分は勝てる。勝つための方法を編み出した。そんな間違えた意識を持ってしまいがちなのです。
通過の価格変動は常に生じていますが、よく見れば全く同じということはありません。似たような変動があっても、同じことはあり得ないのです。
勝つための方法ではなく、その相場の変化を上手につかめた経験があるということだけなのです。過去の勝利の方法をいつまでも引きずってしまうと、そこに執着し新しい勝ち方を見つけることができなくなってしまいます。それはFX取引の面白さを損なってしまう問題点ともなり得るのです。
取引は生き物である
株や競馬などでもそうですが、過去にトレードが上手いった経験は、実はとても厄介な思い出です。勝つ喜びが正確な判断に邪魔をしてしまうのです。
資産を投入して、物事の流れを読み、どこで勝負を決めるか。どのような場合においても勝利の法則は同じではありません。常に変動を読んでいても、予測のつかない事態も急に起きることはあるもの。同じように見える勝負の場面でも、些細な違いがあるはず。ところが、一度に多様な場面で勝った経験があると、その経験が邪魔をして今度も勝てると思い込んでしまうのが人間です。FX取引で失敗をしてしまう人の多くは、この自分の必勝法に固執してしまい、そこから抜け出せずに、結果的に勝ち方が分からなくなって辞めてしまうということなのです。